江戸時代を舞台にして、人間の善意を守ろうとする人々の暖かく美しい心の触れ合いを描いた山本周五郎文学の映画化。初恋の失敗談、女の業の哀しさ、生きることの感動、等を三篇に綴り、笑いと涙を盛った文芸作。
大久保彦左衛門、一心太助の痛快コンビが、謎の伏魔殿と呼ばれる吉田御殿に乗り込み、千姫を取り巻く陰謀一派を滅し、狂色の千姫を改心させるシリーズ第二作。
揆をとらせれば当代随一、三軒界の麒麟児と謳われた杵屋扇太郎がやくざ稼業の瞼の父に逢ったことから、しがない運命のきずなに縛られ、追われ流れて揆と長脇差に命を賭けた三味線やくざの義理と仁義と度胸と啖呵を・・・
慶長五年、関ケ原合戦の際、徳川家康を助けた功労により、10万石を授けられるという秘密を握った雄蝶、雌蝶つがいのくれない彫りと、その証処の在りかを秘める世にも不思議な死美人彫りをめぐり、10万石横領を・・・
源六郎とよばれていた若き日の八代将軍・吉宗が、紀州家のお世継ぎをめぐる騒動に、もって生れた情熱と反逆精神を叩きつけ、雄大壮麗な南の海を背景に恋と活劇を繰り広げる青春時代劇。