大利根の水郷を舞台に、笹川一家と飯岡一家の対立の中に芽生えた男の逞しい姿を描いた任侠巨篇。笹川の繁蔵、平手造酒、飯岡の助五郎などお馴染みの人物が登場し、大川橋蔵が凛々しいやくざ姿をみせる。
尊王攘夷に湧く幕末、水戸山中に挙兵した天狗党が、次第に大儀とかけ離れ、暴徒と化してゆくのを、百姓上がりのやくざ仙太郎の心の動揺を絡めて描く、巨匠山本薩夫監督による異色時代劇大作。
赤城を逃れた国定忠治が流転の信州路で、二足草斡鞋の不良親分山形屋藤造をこらしめる御存知旅日記の一篇。構成比佐、監督松田、撮影川崎のトリオは興行価値絶対の作品。
片岡千恵蔵扮する名奉行・遠山の金さんが、江戸一円に流通する魔の贋造小判をめぐり、怪奇と恐怖に慄く庶民を守って江戸無宿金さんが神出鬼没、七面八臂の活躍を見せる。