松竹三十周年記念映画として松竹京都撮影所長大谷隆三総指揮の下に、撮影所長月森仙之助の製作、小倉浩一郎が製作を補佐する。構成は火口会同人。脚本は八尋不二、柳川真一、依田義賢の共同。伊藤大輔が監督に当た・・・
京都を舞台に、伝統ののれんを受けついだ二人っきりの姉いもうとが、あざやかな包丁さばき一途に京料理の味と姿を守り続けるけなげな姿の奥に隠された数奇な恋の宿命・・・。美しい情緒と哀しみを艶やかに描き上げ・・・
武士の意地で若輩の藩士を斬って国表を離れた男が、求められるままに仇討の刃をうけようとしながら、女の恋の炎に負けて苦悶、遂には発狂して無残な最期を遂げる迄を描く。