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恋の当り矢、その名はお富、粋なやくざのほどの与三、胸のすく名たんか、いま大流行のヒット・メロディの映画化!
剣を恐れず、名を恥じず、されど恋は絶ちがたし!
昨日は殿さま、今日はやくざで殴り込み!まゝよ三千石サラリと捨てゝ、恋し女と旅笠道中!
吉川英治の傑作中でも一番面白い長篇小説の映画化、構想雄大にして千変万化、妖しくもつれる絢爛多彩の登場人物!興趣横溢!大映自慢の黄金時代激!
雁も頼もか、ツバメに言おか、母のなさけと、乙女の恋を、笠でかくして心でわびて、身代りやくざの殴り込み!
その恋のおそろしさに、藤十郎の五体はわななき、その恋の陶酔に、お梶の瞳は火と燃えて―絹行燈の灯ががフッと消された!
仮面の怪紳士の正体を見破って、敢然と立向う正義の青年!ドスと、拳銃と!鉄拳が渦巻く波止場に、可憐に咲いた恋の花!
女二人が恋に泣く喧嘩ばやしの月夜の河岸に!男あざみの血がおどる!
黒髪のおもい乱れる悲運の巴、紅蓮の炎に身をやく哀恋の冬姫、初めて知った男への情熱にあえぐ野生の山吹、三つの恋が、切なく!美しく!限りなく……