鶴田浩ニの東映入社第一回作となる本作は、終戦間近い動乱の満州を舞台に、拳銃と陰謀渦巻く砂漠都市でひとりの日本人青年医師が限りなきヒェーマニズムと祖国愛をもって繰り広げる愛と血と熱情のドラマである。
直木賞作家・有馬頼義の短編小説「現行犯」を映画化。罪無き一市民が、ただ一つの秘密のために殺人の嫌疑を受け、自ら墓穴を掘って滅びゆく異常な物語の中に、現代を支配する恐怖の心理を描き出した異色作。
東京、札幌間一千キロ。果てしなき大空を飛ぶ旅客機にまぎれ込み、必死の逃走を計る殺人犯と勇敢な乗務員の死斗、恐怖に戦く三十二人の乗客。スリルとスピードで描く航空サスペンス巨篇。
牧場開拓者が苦闘の末に念願の牧場を経営しようとするが、この土地一帯を手中に収めようとする悪徳ボスと対立、その渦中に亡き父の復讐に狂う流れ者が登場して荒原牧場の争奪を巡って三つ巴の火花が散る壮絶のアク・・・
ガン・ブームにのって、ポンと飛び出た拳銃売りのイカサマ野郎。女は口説く、鬼より恐いヤクザにはオモチャの拳銃を売りつける。舌先三寸で爆笑を呼ぶ傑作喜劇。
金欲に取り付かれた人間ども…贋造紙幣団の一味に巻き込まれた血気盛んな少年が、彼を暖かく見守る兄との美しき兄弟愛によって決然と悪に対決。壮大な雪山を背景に壮絶な死闘を展開するという、全編を息詰まるスリ・・・