真面目一途な男河合譲治が一人の美少女ナオミを自分の理想像の女性に仕上げようと精魂を磨き上げてゆくが、その情念の炎に溺れてゆく。谷崎文学のエロティシズムを鬼才増村保造が鋭い感覚で追求してゆく。
谷崎潤一郎の名作「痴人の愛」をベースに、女豹のように狡猾で淫蕩なヒロイン“ナオミ”の愛と性と享楽を、現代の新しい女性像として、華麗に大胆かつファッショナブルに描く。
歯科医院で令嬢と並んで治療を受けた青年の意識内にひそむ潜在欲望を描いたストーリー。谷崎潤一郎の同名の小説の映画化で、脚本・監督の武智鉄二は、17年前にも同作を映画化している。撮影は高田昭が担当してい・・・
ひとりが死ねば、もうひとりも生きてはいけない。女二人と男一人、そのうち誰かが欠けてもいけない。卍(まんじ)がらみの官能関係の三人は異常なセックスのるつぼにのめり込み、破滅と背中合わせで身を焦がし続け・・・
官能文学の代表作である耽美派の文豪・谷崎潤一郎の原作「鍵」の三度目の映画化作品。成熟しきった人妻・郁子を演じる松尾嘉代とその夫・剣持役の岡田真澄の息を飲む凄絶で大胆な情交場面は迫力十分。