いなせな髷に一本どっこ、揃いのはっぴで男を売る町奴に扮した大川橋蔵が、花の大江戸八百八町を背景に、可憐な恋、火を吐く江戸っ子啖呵、時ならぬ大喧嘩と、波瀾万丈の時代劇の楽しさ面白さを満喫させる娯楽大作・・・
江戸時代を舞台にして、人間の善意を守ろうとする人々の暖かく美しい心の触れ合いを描いた山本周五郎文学の映画化。初恋の失敗談、女の業の哀しさ、生きることの感動、等を三篇に綴り、笑いと涙を盛った文芸作。
徳川二代の暴虐に挑み、江戸町民に喝采をもって迎えられた盗賊軍と忍者集団との凄まじい攻防戦。双児の兄弟に生まれながら、敵味方に別れて刃を交わす宿命の対決と恋。大川橋蔵が明と暗の二人の剣豪を演じる超大作・・・
流民の子に生まれた少年・サメが、世の中の厳しい現実にぶつかり、生きる為に鍛えあげた力で悪の世界を突っ走るが、力だけでは現世を乗りきれないことを悟る。“悪”をテーマとする非情鮮烈な人間ドラマ。
京都の廓五番町を舞台に、処女の心と男を魅きつける魔性の身体を持つ娼婦夕子の愛と性の悶えを追って、女の性の哀しさを情感豊かに描きつくした水上文学の完全映画化。