前篇の興味も新たに正義の浪人青江京介が武州三万石の生死を賭けて縦横無尽の活躍をする。正義が勝つか!邪悪が勝つか!時代劇ファンを昂奮の坩堝に叩き込む痛快篇。
日本経済新聞に三年間連載された子母沢寛の「勝海舟」より八住利雄が脚色し、大曾根辰夫が監督に当たった時代劇で、阪東妻三郎最後の出演映画である。撮影は石本秀雄、音楽は鈴木静一。キャストは阪妻のほか、北上・・・
七つの顔をもつ名探偵多羅尾伴内久々の活躍。日本の財宝「片目の魔王」をめぐって次々に起きる連続殺人事件の謎。巧みな変装によって怪事件の真只中に飛び込み、得意の二挺拳銃を縦横に裁く、本格的探偵篇。
人間赤裸々の姿を、人の好い侠徒の世界に置いて眺めた大人の童話とも言うべき、諷刺と忍場を彩る東映の異色野心作。登場人物の総てが主人公であり見る者をまごころの世界にひき込む映画の抒情詩。
庶民の中から生れた英雄秀吉の生い立ちから織田信長に出逢う迄の、所謂苦難時代を、母の愛情に織りなして描いた感動の文芸時代劇。大東映が堂々たる布陣を以て放つ香り高き野心大作である。
万人に親しまれた忠臣蔵の映画化で、当代の人気スターを網羅した東映京都の超大作。一力茶屋、山科の哀愁、南部坂雪の別れ、吉良邸討ち入り等々、恋人の為に自ら赤穂の間者となった一少女の姿を描いた巨篇。
弊衣破帽派の旧制高校生堀尾吉晴、岩崎悌四郎らは、教師連が本省の視察官をダシに飲み会をやる、という情報に大憤激、料亭に押し上った。座敷を違えて踏込んだ彼らは、教師ならぬ町の有力者、横地弁護士を叩きつけ・・・
内外タイムスで評判の傑作小説の映画化。河津清三郎の当り役と、石松をめぐる女人軍が描く、お色気と喧嘩の挑色行状記、俄然全国ファンの人気を った亢奮的な恋愛戦術。さて誰が石松を獲得するのでしょう。