御存知天狗が、吉兵衛、杉作と共に雲低迷する江戸に乗り込み旗本八万機と対決、町衆征伐の軍資金をロシアから借用せんとする売国奴の陰謀と暗殺剣をめぐって活躍、鞍馬天狗空前の危機に陥るという痛快編。
満都の人気を浚った「危うし鞍馬天狗」に続いて売国奴、旗本八万騎を向こうにまわして、空前の危機に陥った天狗が陰謀の真只中へ逆襲するまでの痛快無類の波瀾万丈篇。
揆をとらせれば当代随一、三軒界の麒麟児と謳われた杵屋扇太郎がやくざ稼業の瞼の父に逢ったことから、しがない運命のきずなに縛られ、追われ流れて揆と長脇差に命を賭けた三味線やくざの義理と仁義と度胸と啖呵を・・・