史上有名な寛永御前試合をバックに、念流の達人仏子四郎五郎の剣道修行を中心として、多数の武道の名人、妖しき男装の美女などが入り乱れる、胸のすく武道大絵巻。
江戸文学の傑作である鶴屋南北原作『東海道四谷怪談』に材をとり、腐敗と頽廃、色欲と物欲の葛藤に明け暮れる当時の世相を反映させ、一介の下級武士・民谷伊右衛門が追いやられるエゴイズムの極地を追い、妖しく、・・・
従来の黄門漫遊記の殻を大きく破り、現代感覚満載のストーリーが展開。若き日の助けさん、格さんが御老公様に初めてお仕えするまでのエピソードとともに若々しいエネルギッシュな大活躍を描く。
「東海の顔役」「東海一の若親分」に続く、大好評、錦之助の次郎長シリーズ第三弾。甲府に向った錦之助一家が悪政とボスの跳梁に悩む人足たちを救うため、二足草鞋の猿屋勘助、悪政の甲府勤番支配に挑戦するという・・・
金子市之丞、河内山宗俊、片岡直次郎、暗闇の丑松ら江戸で札つきの悪党連の生活感情豊かな喜怒哀楽と、富や権力を誇る人々にない人情の美しさをユーモアとペーソスを盛って自由奔放に描いた興趣篇。
主命を受け天下の名剣二振りを追ううち、左膳は眼を失い、腕に傷を受ける。しかも主人には捨てられる運命に落ちた左膳は、剣だけしか信じられず、血まみれの生涯に入っていく。丹下左膳が右目右腕を失うまでの過程・・・
ご存じ国定忠治とその忠治に身命を捧げる忠実な子分・板割の浅太郎とが数奇な運命をたどる物語を、村田英雄・藤島恒夫の名調子にのせて、人情味たっぷりに描く股旅時代劇。