人間赤裸々の姿を、人の好い侠徒の世界に置いて眺めた大人の童話とも言うべき、諷刺と忍場を彩る東映の異色野心作。登場人物の総てが主人公であり見る者をまごころの世界にひき込む映画の抒情詩。
七つの顔をもつ名探偵多羅尾伴内久々の活躍。日本の財宝「片目の魔王」をめぐって次々に起きる連続殺人事件の謎。巧みな変装によって怪事件の真只中に飛び込み、得意の二挺拳銃を縦横に裁く、本格的探偵篇。
前篇の興味も新たに正義の浪人青江京介が武州三万石の生死を賭けて縦横無尽の活躍をする。正義が勝つか!邪悪が勝つか!時代劇ファンを昂奮の坩堝に叩き込む痛快篇。
山賊か悪人か?領民に圧政をしく馬鹿殿様が悪人か?天衣無縫、荒くれ山賊達野純情とローマンスを心ゆく迄追いかけて天下万邦の笑いを終結する東映のユーモア意欲時代劇。
「新書太閤記」の第二部、信長の彗眼にとまった籐吉郎が、一介の草履取りから機智縦横天武の才をふるって次第に取りたてられ桶狭間に初陣する迄の豪華スペクタクル合戦絵巻。
近代文学史上に不滅の金字塔を打ち立てた横光利一の名作「日輪」を完璧の布陣を以て映画化した国産コニカラーシステムによる東映創立三周年記念第一回総天然色映画。未曾有の豪華篇、全東映人総出演。