深夜の江戸、大名屋敷を通り魔の様に吹き抜けた土蜘蛛の怨霊。背筋も凍る戦慄の怪事件に飛び込んで颯爽たる大活躍を展開するお役者くずれの江戸っ子文七。
田沼意次親子の暴政に怨嗟の声高い江田の街に、これに対抗し尾張家を捨て一介の浪人となった墨染新九郎と農民救出の為に自ら盗賊に身を投じた怪盗春風の安太郎の義侠篇。
悪貸元の奸計に掛って人を斬り、草鞋をはいて一年、事の真相を知った佐久の新助が、堪忍袋の緒を切って凄絶無類の長脇差祭り、豪快右太衛門が久方ぶりに放つ股旅巨篇。
お馴染み眉間の三日月傷と諸羽流青眼崩しをひっさげて、退屈男が九州は長崎出島に登場。暗黒街に君臨する怪人物を相手に心憎いまでの颯爽たる活躍を見せる。
波乱に富んだ次郎長一家の物語を新しい創意と情熱で描く新シリーズ第1弾。次郎長一家に次々と登場するご存じ二十八人衆の醸し出すユーモアと若さ溢れる活躍を中心に、次郎長が大いに男を売り出した秋葉山の決闘に・・・
次郎長血笑記シリーズの第二弾。丸山の助五郎の策謀により強盗の汚名を着せられたご存じ森の石松の身の証を立てるため、下手人を求めて繰り広げられる清水一家のユーモアと激闘の痛快道中篇。