明治末期の待合“立花”を舞台に、娼婦と旗本くずれの掏模との恋葛藤を描いた永井荷風原作「四畳半襖の下張」の映画化作品。荷風好みの淪落の女性像を浮彫りにし、美しくも妖しい独特の耽美世界が展開される。
日露戦争勃発前夜、大陸へ拠点を築くための軍資金となる金塊が輸送途中で何者かに強奪されたことから、アメリカ帰りのGメンが暗黒街に潜入し、無事金塊を奪還するまでを、スリルとサスペンス、義理人情と葛藤を交・・・
吉川英治原作、内田吐夢監督、中村錦之助主演による宮本武蔵を描いた傑作シリーズ5部作の第2部。
白鷺城の暗黒蔵を出た武蔵が、お通を振り捨て、剣の旅に出て、京都の吉岡道場を荒し更には奈良宝蔵院の槍・・・
従来の黄門漫遊記の殻を大きく破り、現代感覚満載のストーリーが展開。若き日の助けさん、格さんが御老公様に初めてお仕えするまでのエピソードとともに若々しいエネルギッシュな大活躍を描く。
大学女子寮の破廉恥さは、想像を絶するモーレツぶり。下着の自由、妊娠の自由、外泊の自由を要求して、エッチなエスカレート作戦を展開する女子大生の姿を、若手の女優陣がお色気を競って披露するセックス大作。
時は昭和初期。九州小倉の暴れ者が近衛連隊に入隊。そこで巻き起こす笑いとアクション、そして除隊後、ヤクザとの対立を壮絶なアクションに度胸と人情の機微を盛り込んで描く、健さん極めつけの任侠ドラマ。
ヤクザ映画のパロディ的な作品となった若山富三郎の「極道」シリーズ第3作。舞台を旧日本軍に設定し、時の国家権力と闘う様を痛快に描いている。戦後の日本映画には軍隊の“非人間性”を描いた作品が数多くあるが・・・